3歳になった娘が初めてピアノのレッスンを受けた日の様子は今でも忘れられません。
先生のお宅のピアノには、真ん中のドから上にソまで、下にファまでの一オクターブ余の鍵盤に色のついた丸いシールが貼られ、譜面台には大きな色音符の楽譜が置かれていました。緊張のあまり口もきけない娘の小さな爪に、先生がマニキュアを塗ってくださいました。
赤が「ド」、黄色が「レ」というように、7つの色によって「ド」から「シ」までの音符が色分けされていて、色音符と鍵盤のシールの色とマニュキュアの色を合わせてピアノを弾くのです。先生が示されるままに、色を追って鍵盤を抑えていくと、なんと娘の知っているメロディーになりました。その時の娘の驚きと、嬉しそうな顔!その後は、ピアノを弾くのが楽しくて、楽しくて・・・という毎日になりました。
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